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2010
年7
月29
日 (木
)
レプ担当のむしブログ ~カブトムシガイドをやりますよ~
毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。雨も降らないので毎日乾燥しています。エミスムツアシガメ展示場の木陰ではアマガエルがじっと休んでおりました。
夏の子供たちの大好きな物と言えばカブトムシです。金沢動物園やズーラシアでも行っていますが、野毛山動物園でも先日からカブトムシの展示を始めました。園内で毎年殖やしているカブトムシです。
ただですね~。小さい個体が多いんですよ。明らかに幼虫時代の栄養不足ですね。皆さんもカブトムシを飼っていて毎年繁殖をさせていると小さな成虫が出てきた事はないですか?幼虫の餌に一工夫をすると・・・。
写真のような大きなカブトムシが出てきます。カブトムシ飼育も奥が深いんですよ。私も今はカメ飼育が趣味ですが、10数年前までカブトムシ・クワガタ飼育を趣味としていました。そこでこの度、カブトムシの飼い方ガイドを行うことにしました。
野毛山動物園では7月31日と8月中の土日に「ナイトのげやま」を開催します。閉園時間を夜の8時30分まで延長する(入園は夜8:00まで)このイベントの最初の日曜日である8月1日、夜7時から「カブトムシの飼い方ガイド」を爬虫類館前のひだまり広場で行います。是非皆さんお越し下さい。マニアックでコアなお話をばんばんしますからね。
2010
年7
月8
日 (木
)
ハミルトンガメが産卵しました
今年もハミルトンガメ№8が卵を産みました。昨年の仔ガメの親もこの個体です。この個体は繁殖を目的として上野動物園から2003年に来園しました。そしてついに昨年の8月に初めて仔ガメが誕生したのです。
今回は12個も卵を産んでくれました。実は6月の始めにも1回産んだのですが、その時の卵はとても小さく、仔ガメが孵るような卵ではありませんでした。12個の卵のうち、3個は割れてしまっていたので残りの9個を温めます。
先日ご紹介した孵卵器で温めます。条件は温度29.5℃、湿度約80%です。昨年の仔ガメの孵卵条件は温度約30℃、湿度約80%でした。ハミルトンガメの性決定は、卵を温める温度で仔ガメの性別が変わる温度性決定です。データを取るために昨年と0.5℃温度を変えてみました。
見づらいですが、卵の右側が白く濁っています。有精卵の証の白点です。発生が進むと卵全体が白く濁ります。現在7個の卵が白く濁っています。ぜひ元気な仔ガメに誕生して貰いたいです。
こちらは残念ながら発生の途中で死んでしまったホウシャガメの仔ガメです。今年はホウシャガメの仔ガメは産まれませんでした。今シーズンの産卵に期待します。
2010
年6
月23
日 (水
)
大池でクサガメが自然繁殖しています
野毛山動物園でカモなどの水鳥を飼育している大池には、クサガメも住んでいます。晴れた日には水面や石の上などで日向ぼっこをしている姿を見ることが出来ます。
日向ぼっこをしようとしているメスを見つけたオスが追っかけ回しています。ここでは繁殖も行われているんですよ。
もう1ヶ月くらい前になりますが、その大池のあたりで泥にまみれて動かない仔ガメが来園者の方に見つけられました。事務所に持ってきて貰ったそのカメを見ると、やはりクサガメです。卵から孵って土の中から出てきたばかりのようです。全く動かなかったのですが、水で洗って泥を落としてやり、浅い水の中に入れてやったら動き始めました。
顔のアップ。出せ出せと暴れ回るので、大池の浅い所に放してやりました。先日はなかよし広場の前の流れにも1匹いました。カラスなど外敵も多いですが、ぜひ大きく育って貰いたいものです。
2010
年6
月5
日 (土
)
爬虫類専用孵卵器を量産する
先日爬虫類館でインドセタカガメやハミルトンガメが交尾しましたとご紹介しましたが、孵卵器をようやく作れましたのでご紹介します。
こちらは爬虫類の担当になった初期の頃に作成したものです。先行試作型と言った所でしょうか。ベースは廃棄物のテレビ台です。隙間だらけなのでガムテープで塞がなければ温度・湿度が一定にならないという欠点がありました。
こちらが食器棚を使って初めて作った白いやつ。プロトタイプです。性能は良いのですが大きめの食器棚を使ったため、置き場所に困るのとコストが高いことが難点でした。こうした様々な問題点をクリアして量産体制に入ったわけです。
制作開始。
天板の表裏に板きれを付けた後、中央にドリルで穴を開けます。
箱を組み立てます。
穴にコードを通し、陶器のソケットに接続してからソケットを天板に取り付けます。
背中の板に穴を開けて温度計・サーモスタット(温度を調節する機械)のコードを通し、ソケットにヒヨコ電球(明るくない、熱を出す電球)を取り付ければ完成です。
爬虫類館の管理通路にはこのような一角があります。いかにも量産型という感じですよね。もう既に全部に卵が入っているんですよ。あと2個、孵卵器作りますからね。置けるかな・・・。
2010
年5
月18
日 (火
)
ヨウスコウワニの鳴きかわしが響いています
以前ご紹介したチンパンジーのモート(お堀)に、アズマヒキガエルのオタマジャクシがたくさんいます。もう後ろ足が生えているのもいて、梅雨時には雨に濡れた壁を登ってわらわらと園路に出てくるんです。メダカやヤゴも居て、さながら池の様です。
ここにはオオタニシも居ます。市内の池で捕まえたのを2匹ほど入れておいたら3年かけて大量に殖えました。時々捕まえてヨウスコウワニやハミルトンガメの餌にしています。
さて、そのヨウスコウワニですが、昨年くらいから離れて飼育している雄と雌が鳴きかわしをする様になりました。こちらは雌が鳴いているところです。長いこと1頭で飼育されていたんですが、2004年に札幌の円山動物園から雄の仔ワニが入園しました。
円山動物園が日本で初めて繁殖に成功した仔ワニのうち、雄をいただいたんです。こちらは雄が鳴いているところ。喉をふるわせて、全身から絞り出すように鳴きます。来たときには3歳で小さかった仔ワニも今年の夏で9歳。ヨウスコウワニは大人になるのに10年かかると言うことなので、繁殖に本格的に取り組めるのは来年以降になります。でも既にこのように鳴きかわしを始めているんですね。頼もしい限りです。今から来年がとても楽しみです。
2010
年5
月9
日 (日
)
またまたフィールドのヤマカガシ
ようやく暑くなって参りました。冬からいきなり初夏になったような陽気です。キリンのモート(お堀)ではギンヤンマの仲間(クロスジギンヤンマかな?)が羽化していました。
さて、私は先日家族でイチゴ狩りに行ってきました。この時期のイチゴは柔らく完熟し、甘さが尋常ではありません。おいしいので毎年この時期には行くんです。たらふく食べた後は周りの田んぼに家族を引き連れて、ちょっと生き物観察に行きました。
田植え前のあぜ道に入ったとたん、肥料袋の影から何かを咥えたカラフルなヘビが出てきました。首に黄色の輪が目立つ、ヤマカガシでございます。
出てきたらと思ったら、一目散に逃走します。咥えているのは種類は分かりませんが、カエルのようです。子供に下がっているように伝え、逃げるヘビを追っかけました。何せ持っていたカメラはコンパクトデジカメでしたので望遠が効きません。
行き止まりになったトタンのところで近づいて観察することが出来ました。既にカエルは足しか外に出ていません。逃げながら食べたんかい!とツッコミを入れたい所でございます。おとなしくしているので子供を呼び、これは毒ヘビだから手を出してはだめだよと教えましたが、そもそもヘビを捕まえる気など全くなさそうでしたね。私も今回は捕まえることなく、観察だけで放免しました。
2010
年4
月28
日 (水
)
4月は繁殖の季節!
暖かくなったり寒くなったりと変な気候ですが、皆さんお風邪などひいていないでしょうか。動物園のニホントカゲたちも暖かくなれば写真のように日向ぼっこに出てきますが、本格的に冬眠からさめているのでしょうか?
でも、爬虫類館では4月はインドセタカガメとハミルトンガメたちの繁殖シーズンです。以前ご紹介したように、ライトの照射時間や気温・水温をコントロールしてこの頃に交尾をするよう飼育管理しています。この様にインドセタカガメの雄は尾の先がカギヅメ状になると準備OKといった感じです。
ハミルトンガメでは雌同士で乗駕を始めます。これが合図。
雌を雄の飼育水槽(風呂桶)に入れて同居させます。こちらはインドセタカガメ。すぐに交尾しようと雄が雌に乗っかります。
こちらはハミルトンガメ。交尾を受け入れない雌は逃げ回りますが、許容する雌は水底でおとなしくしています。うまくいけば6月頃に両方とも産卵するでしょう。また孵卵器を作らなくては。
2010
年4
月5
日 (月
)
どうぶつたちのSOS展開催
ご無沙汰をして申し訳ありませんでした。久しぶりのアップでございます。
野毛山動物園では3月末より毎週土日に「どうぶつたちのSOS展」を行っています。このイベント、密輸されたカメなどの爬虫類を題材に絶滅の危機に瀕している爬虫類の現状とワシントン条約などについて知って頂こうと2008年から始めた企画でした。昨年よりアムールトラとツキノワグマを含めて現在の形のイベントになったんです。
4月3日、4日のイベントは桜満開の中、横浜税関のご協力で押収品の展示と解説を行いました。密輸された品物もあれば、土産物として知らずに買ってこられてきてしまったものもあります。いずれもワシントン条約で保護されている動物たちです。
ワニの剥製を見て大興奮のお子さんたち。野毛山動物園はお子さんが多く来園されるので、間近に実物を見ることが出来るこういう企画は大変に喜ばれます。
こちらはトラの敷物。当然ワシントン条約違反であります。こちらも興味津々で見たり触ったり。興味を持って頂いた所でお子さんにも分かる内容での解説が入ります。
こちらは私手作りのカメ密輸の手口を紹介するトランク。お子さんはどちらかというと中のカメのフィギアに興味があるようです。保護者の方にも解説をします。
パネルはWWFトラフィック イーストアジア ジャパンと国際環境NGO FoE JAPANからお借りしました。クマ、アムールトラ、カメやワシントン条約について大変にわかりやすい内容のパネルになっています。来園者の方も立ち止まって読んでくれました。
次回、4月10日、11日の土日は国際環境NGO FoE JAPANによるアムールトラ保護活動のご紹介があります。人形劇「とらちゃんの里帰り」など、お子さんも楽しめる企画がありますので、ぜひご来園下さい。
2010
年3
月8
日 (月
)
巻き貝食べて、頭が大きく! ~ハミルトンガメ成長記~
寒暖の差は激しいですが、少しずつ暖かくなってきました。チンパンジー前のモート(お堀)ではヒキガエルの産卵が行われています。もう少しするとオタマジャクシがわらわらと出てきます。ですがギンヤンマのヤゴが食べたり、私がヘビのヒバカリの餌にするのに捕まえたりでカエルになるのはほんの少しです。
さて、昨年の8月に孵化したハミルトンガメはすくすくと成長しています。ペレットが主食ですが、このカメは野生下でも巻き貝を好んで食べる種類です。そこでレッドラムズボーンという巻き貝を毎日与えているんです。
レッドラムズボーンはミヤコタナゴの水槽でも殖えているので貰ったりしますが、爬虫類館でもインドセタカガメの風呂桶で殖やしています。セタカガメは草食なので巻き貝を食べないですし、糞や食べ残しの野菜などを食べてたくさん殖えます。
貝を咥えている所。このままばりばりとかみ砕いて食べてしまいます。野生下で巻き貝や甲殻類を食べるカメは顎の筋肉が発達し、頭が大きくなる場合があります。日本のカメでもクサガメなどに見られます。柔らかいペレットが主な餌の飼育下のカメでは中々頭は大きくなりにくいのですが、今回ちょっと巨頭化を狙って飼育しているんです。
貝殻の残骸。ハミルトンガメの仔ガメの水槽はすぐに貝殻でいっぱいになってしまいます。こころなしか頭も大きくなってきているような気がします。
2010
年2
月11
日 (木
)
インドホシガメ産卵
暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながら少しずつ春が近づいています。園内のクジャクたちにも恋の季節がやってきました。
昨年の内に交尾を済ませたインドホシガメたちは産卵シーズンに突入しました。展示場の中をうろうろと歩き回り、水をたくさん飲みます。そしてあちこちで試し掘りをしながら良い場所を探しています。
土を掘りやすくするためにおしっこをして湿らせながら掘り進めます。水をたくさん飲むのはこのためです。集中しているからか、近づいて写真を撮っても全く気にしません。
次の日、きれいに埋め戻してあります。掘っている現場を見ていないとどこに産んだのか分かりません。
割らないように慎重に掘り進めていくと、ありました!ピンポン球のような丸い卵です。
母ガメとの2ショット。卵が6個だから7ショットですかね。掘り出したのは温度湿度を一定に保って人工的に孵卵するためです。GW前後には可愛い仔ガメが誕生予定です。
追伸:先日から温めていたミズオオトカゲの卵は腐ってしまいました。爬虫類の不思議に出会えるのはまだまだ先になりそうです。