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2008
年12
月2
日 (火
)
シカの角が2度折れちゃった!
野毛山動物園で飼育しているホンシュウジカの「グリ」は今年は災難続きのようです。
一年間になんと2回も右の角が折れてしまたのです。
1回目は5月6日、成長途中の「袋角」の時期にメスに追いかけ回され、フェンスにぶつかって折れてしまいました。
その後は、ちょっと曲がってしまいましたが、無事に成長し立派な角になりました。
角は成長が止まり、「枯角」となり、5月とは逆にメスを追いかけ回すようになったため、1頭で飼育していました。
しかし、悲劇が再びおとずれ、2回目は10月18日の朝でした。
折った原因は定かではありませんが、おそらく角研ぎの最中にフェンスの網に引っ掛けて折ってしまったのだと思います。
右角がないことが分かりますよね。来年は、立派な角が2本揃っているところがお見せできると良いのですが・・・
折れた角です。おそらく、曲がっていたため力の加わり方が悪く、折れたのではないかと思います。
2008
年11
月24
日 (月
)
立ち上がるヘサキリクガメ
ヘサキリクガメは日本で野毛山動物園でしか見ることが出来ないリクガメです。普段はじっとしていることが多く、餌の直前に「お腹すいたよ~」とのんびり動く程度です。
そんな彼らが見せるおもしろい行動をご覧下さい。
いつもはこんな具合に座り込んで休んでいますが・・・。
担当者が展示場に入ると、立ち上がって・・・。
首を思いっきり伸ばします。
野生下でも敵に会うとこうやって自分を大きく見せて身を守っているのでしょうか?でも頭をなでても首をさすっても首を伸ばしたままなんです。食べられてしまいそうな気がするんですけど・・・。固い甲羅に引っ込んだ方が良さそうですよね。そこで考えたのが、この行動は同じヘサキリクガメ同士の優劣を付けるための行動ではないかということです。
ということは担当者を「カメ」と見なしているのか?うれしいやらなんやら複雑な気持ちです。
2008
年11
月17
日 (月
)
ヤマちゃん…悪いんだけど、早く帰ってよ
ヤマシギという野鳥が保護されて来ました。
毎年数件の保護があるのですが、この鳥はとんでもない大食いで、ミミズを1日に百匹単位で食べないと、体重を維持できません。そこでヤマシギが来ると、動物病院では総出でミミズ捕りとなります。でも、園内にいるミミズにも限界があるので、体調が回復次第、なるべく早く野生に帰しています。
今回も3日間の滞在でしたが、来た時よりも太って帰っていきました。
よかったね、ヤマちゃん。野生でもがんばってエサをとるんだよ。
なんともユーモラスな顔です。
ミミズ物色中!
2008
年11
月9
日 (日
)
ハロウィンパーティー2008
10月25日、26日に野毛山ハロウィンパーティーとしてチンパンジー、ラクダ、ツキノワグマに特別な餌のプレゼントをしました。クマには、一本松小学校の子供達が育ててくれた巨大かカボチャが送られました。大きさや形も様々なカボチャ達。横長のカボチャには「ムンクの叫び」風の顔を彫りました。
鼻にはイチジクがはまっています
ムンクカボチャ
くりぬいた中には普段与えている餌と、スペシャル餌のアケビと柿をつめこみました。クマの放飼場にカボチャを置いて、寝室の扉を開けるとクマとカボチャの対面です。
対面直前
「なんだ?中に何か入ってる!」
メスのコマチはいつもどおりマイペースに抱えてたべました。オスのサンペイは、10秒とたたないうちに爪でムンクカボチャを破壊してしまい、ムンクは叫び声をあげる間もありませんでした。
豪快に食べるサンペイ
跡形もないムンク
2008
年11
月3
日 (月
)
ヘラきち君がお出迎え
春に多摩動物公園からバードケージにやってきたクロツラヘラサギたち。3羽とも今年生まれの若鳥ですが、オスのヘラきち君だけは生まれた時から親代わりとして飼育係に育てられたために、とても人に慣れています。体も大きくなり自力で餌を食べることができるのに、ケージ内に飼育係が入るとすぐに近付いてきて餌をねだるしぐさをします。大好物のスメルト(ワカサギの一種)目の前に出すと、シャモジ状の嘴で器用に食べてくれます。また、ケージの外にいる飼育係を見つけると走って近付いてきて、ケージ越しに餌を欲しがることもあります。みなさんもバードケージに来られたら、ヘラきち君に声を掛けてみてください。
↑ヘラきち君は左足に付いている淡緑のカラーリングが目印です。
↑上に飛んでいるヘリコプターを首をかしげて見ています。
↑ヘラきち君のアップです。顔にはまだあどけなさが残っています。大人になると嘴が黒くなり(クロツラ)になります。
↑ヘラきち君と一緒に来た女の子です。体がヘラきち君よりも少し小さいです。
2008
年10
月23
日 (木
)
素直がいちばん!?~アカエリマキキツネザルの災難~
縦横無尽に展示場を駆け回っているアカエリマキキツネザルたちですが、時には「サルも木から落ちる」こともあるようで・・・。
9月20日に、1頭のメスが展示場のネットにからまり、左腕を負傷してしまいました。診察してみると、左の手首付近の尺骨が折れており、肘関節と肩関節が脱臼していました。相当な重傷です。すぐに手術を行なうことにしました。手術では折れた骨同士をプレートで固定してくっつけ、肘の上から手首までをギプスで覆いました。これで骨折と肘の脱臼の固定はOKです。問題は肩の脱臼です。これもやはり動かないように固定する必要があるのですが、場所が場所なだけにギプスをするわけにもいかず、人間と違ってモコモコの毛が生えているサルの肩をテープでピタッと止めることはできません。考えた末、三角巾で固定することにしました。なかなか具合よさそうです。あとはサル本人がいじって外してしまわないか心配でしたが、このサルは、あまり細かいことを気にしないのか、素直に三角巾をされたままになっています。そのままおとなしくしているのを見て、これなら大丈夫!と判断。こうしてしばらくの間入院することになりました。
入院中の様子。三角巾姿が痛々しい!?
そして3週間後、ギプスを外してみました。レントゲン撮影をすると骨はくっついており、肘もきちんとはまっています。問題の肩はというと・・・う~ん、元通りにはなっていない感じですが・・・。それでも指先はちゃんと使えていますし、腕を少し動かすこともできます。ずっと固定していたので、筋力が落ちていますが、リハビリすればなんとか回復しそうです。
麻酔をかけてギプスを外しました。手術時に剃った毛がうっすら生えてきています。
ケガをした手でちゃんとエサをつかんで食べていますよ。
これなら群に戻せる!ということで、その2日後、獣舎に戻してみました。久しぶりの我が家(?)に最初は戸惑い気味だったものの、すぐに慣れ、うれしそうに飛び回っていました。こちらもほっと一安心。本当によかったと思った瞬間でした。
おうちに帰ったよ。
仲間にただいまのごあいさつ。(真ん中の個体です)
久しぶりに仲間とお食事。(奥の個体です。)
動物の骨折や脱臼などの外傷は、手術がうまくいくことはもちろんですが、それ以上に術後管理が重要です。いくら手術できちんとプレート固定をしても、その後に固定が保たれなければ治すことはできません。テーピングなどを嫌がって外してしまう動物が多い中、今回のアカエリマキキツネザルは、おとなしくいうことを聞いて(?)ちゃんと三角巾をしてくれていたから、元の生活に戻ることができました。動物も時には素直がいちばん!?なのかもしれませんね。
2008
年10
月21
日 (火
)
ねずみワールド最新情報
秋といえば「収穫の秋」食べ物が美味しい季節ですね。
今ねずみワールドは、ハロウィンでオレンジ色に染まり収穫を祝っています。
ネズミたちにもカボチャ・栗・柿など秋の味覚を堪能させてあげたいのですが、ネズミは高カロリーの物を食べると、すぐにメタボ軍団になってしまい綱渡りもできなくなります。
残念ですが、カボチャの置物や栗のイガだけでガマンをしてもらいます。来月ねずみワールドは、クリスマスバージョンに変わりますが、やっぱり偽物のクリスマスケーキでお祝いすることになるでしょう。
2008
年10
月17
日 (金
)
頑張れ ハッチさん!
アカエリマキキツネザルの赤ちゃんが、6月22日に誕生しました。名前はハッチ。
まだ体が小さいので飼育職員が、ハッチさんのための食事に、果物などをわざわざ細かく刻んで用意するのですが、大人用の大きなのがオイしそうに見えるのでしょうか?食べづらそうなのに、わざわざ大きな果物を食べています。ちょっと生意気な子供です。
生意気に見えますが、実はかわいそうな子供なのです。このサルたちは、ふつう1回で3~4頭の子供を産みますが、ハッチさんの兄弟2頭は死産だったので、生まれたときから一人ぼっちです。さらに、8月にはお母さんが他界してしまったのです。お父さんはいますが、このサルたちのお父さんは、子育てには全く参加しないので、1人で頑張って生きているのです。周りの大人達は、特にかわいがることはしませんが、いじめることもしません。
離乳後の他界だったため、もう自力での食事です。いきおい、大人並みの大きな果物に口が行くのでしょうか。けなげに1人で育っているハッチさんを、そっと見守っていてくださいね。
2008
年10
月9
日 (木
)
実は意外な大食漢~レッサーパンダ
▲ リンゴを手に持って食べる「チップ」
レッサーパンダが餌を上品に食べる姿からは想像できないと思いますが、実はかなりの大食漢です。
レッサーパンダの主食は竹の葉ですが、副食としてリンゴやバナナ、蒸したサツマイモ、ペレットなどを与えています。
▲ レッサーパンダの餌
竹の葉は乾燥すると大きく重量が変わるので、フンの重さを採食量の目安にしています。写真のチップ(オス)は体重が約5キロですが、1日に約1キロものフンをします。つまり、それだけたくさんの餌を食べていることになります。
その理由はフンを見ると納得できます。レッサーパンダのフンには、リンゴの塊や竹の繊維などがそのままの形でたくさん残っています。
▲ 黒っぽいのが竹のフン、薄茶色のがペレットのフン
レッサーパンダは食肉目に分類されるように、元々肉食だったものが草食へと適応した動物ですが、消化器官は肉食動物の頃とあまり変わっていないので腸の長さも短く、植物や果物で必要な栄養を吸収するためには大量の餌が必要なのです。
レッサーパンダは食物をめぐる生存競争を避けて、他の動物があまり利用しない植物を利用することにより生き延びてきた平和主義者といっていいでしょう。
ところで、竹を含んだレッサーパンダのフンはほとんど無臭です。おそらく哺乳類で一番臭くないフンではないかと思います。毎月第2第4土曜日の午後には動物園ボランティア「Zooのげやま探検隊」のメンバーが実物のフンを使ってガイドを行っていますので、実際に匂いを確かめてみたい方はぜひお越しください。(雨天中止。日程は変わることがありますので、HPなどで確認のうえお越しください。)
2008
年9
月29
日 (月
)
ご長寿ラクダ「ツガルさん」の1日
今となっては野毛山動物園と馴染みが深いフタコブラクダのツガルさん。もうすっかり秋の季節になり、夏に比べて居心地が良く毎日気持ち良さそうな顔をしています。しかし、相変わらず昼間は寝ていることが多いツガルさん。みなさんの中にも「寝ているツガルさんしか見たことがない!」という方が多いのではないでしょうか?そんなみなさんにツガルさんの1日を少しだけご紹介したいと思います。
ちょっと朝には弱い、つがるさん。朝一番に飼育係が様子を見に行ってもまだ眠そうです。
ごはんを持って行くとそこには、ご飯を今か今かと待っているつがるさんが…ちなみに口の周りについている白いのはヨダレです。
いつも寝ていることが多いつがるさんですが、ごはんの時は元気に立ち上がって歩きます。
お昼には関節炎をよくするサプリメントが入ったニンジンを丸ごと食べます。歯はとても丈夫で太いニンジンも奥歯でゴリゴリとかみ砕きます。
暑いのが苦手なつがるさん。ごはんを食べ終わるといつもゴロゴロしています。
それでも夕方の涼しくなる頃にはまた元気いっぱいに乾草をムシャムシャと食べています。
~おまけ~
夏は毛が抜けて涼しくなりますが、冬はこんなにモコモコになります!
5年前から関節炎のため前足はちゃんと立つことができないですが、歯も丈夫で食欲旺盛なツガルさんはまだまだ長生きしてくれそうです!