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2010
年3
月25
日 (木
)
残念ながら終了します…
ミラクルの赤ちゃんは人気投票により「モック」と命名され、順調に成長しているかに見えたのですが、3月11日の朝、床の上で衰弱しているのを確認しました。
早速、ミラクルと隔離して保育器に移し園内の病院で治療を続けましたが、3月16日に亡くなりました。解剖の結果、死因は肺炎と判明しました。
残念な結果となりましたが、ミラクルもまだ9歳と若いのでこれからも繁殖の機会はあると思います。園としても今回の経験を生かし、飼育環境の改善に取り組んでいきたいと思っています。
今回をもちましてミラクルの子育てブログは一旦終了しますが、再びミラクルの子育てを紹介できる日がくることを願っています。
短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。(F)
2010
年3
月2
日 (火
)
ついに授乳確認!
出産当日は授乳こそ確認できなかったものの、旭山動物園の群れで子育ての様子を学習しているミラクルは、赤ちゃんが哺乳しやすいように仰向けに寝てお腹の上に赤ちゃんを乗せるなど、初めてとは思えないくらい落ち着いて子供の面倒を見ていたので安心しました。
翌23日の朝、へその緒とつながった胎盤の一部が床に落ちていました。へその緒の部分が完全に乾いていたので自然に切れた模様です。
上の写真で手に持っているのがへその緒がついた胎盤の一部です。へその緒だけで70㎝ありました。
そして、正午過ぎに喉を鳴らしてミルクを飲んでいるような音がするので確認に行くと…写真のように仰向けになったミラクルの胸に赤ちゃんが吸いついて、元気に哺乳する姿を確認することができました。
哺乳類ならどの動物でも同じですが、担当者がようやく安心できる瞬間です。(F)
2010
年2
月26
日 (金
)
出産!赤ちゃんは・・・
ミラクルはハンモックから再び止まり木の上に移動して赤ちゃんの体をなめ、胎盤の一部を食べだしました。
それから20分後・・・突然「キャッ」というような鳴き声がきこえました。
飼育員が赤ちゃんの生きていたことにほっとしたのもつかの間、その声を聞いてようやく赤ちゃんの存在に気付いた他の2頭が興奮し始めたのでした。
もう1頭のメスのピーコは今まで赤ちゃんを見たことがありません。ピーコはニンジンを食べている最中の口の中を見せながら檻を揺らして飼育員に「何かいる!!」と訴えてきます。
しばらくたって落ち着いてきたミラクルが床に降りてきました。
オスのコブヘイ(赤ちゃんの父親)は興奮しながらも、ミラクルが大事そうにかかえる赤ちゃんが気になるらしく、近づいてきて赤ちゃんをじっくり観察した後は、親子から離れて見ていました。
出産から1時間半ほどたって大好物の餌をみせると、やっと落ち着いてきた3頭はそろって寝室に入ってきたのでようやく寝室へ収容することができました。
この時、ミラクルと赤ちゃんはまだへその緒でつながったままです。
赤ちゃんの右足辺りに見えるのがへその緒です。
歩いて移動する時には片腕で赤ちゃんを抱き、もう片方の手では胎盤の残りをまるで赤ちゃんの体の一部のように大切そうに持ち歩いて移動していました。
へその緒の先にはまだ胎盤の一部がのこっています。
落ち着いて育児ができるように、他の2頭とはしばらく別の部屋で過ごすことになりました。
出産当日ミラクルはしっかりと赤ちゃんをだいて面倒はみていましたが、授乳を確認することはできませんでした。(H)
2010
年2
月20
日 (土
)
出産当日!
ミラクルの出産は朝、突然の出来事でした。
夜間は寝室で過ごしていたチンパンジーたちを開園時間に展示場へ出します。
展示場には餌をまき、扉をあけるとミラクルを含め3頭が展示場へ出て行き、いつものようにミラクルは餌を食べ始めました。
そのあと、隣の部屋のマントヒヒを展示場に出すためにに餌をまいていると、止まり木に上っているミラクルのお尻に目が留まりました。水風船のようなものがくっついています!間違いなく出産のきざしです。出産は4月の予定なのに!?
その日は寒かったので展示場で産んでしまわないように寝室へ餌で誘いますが、ミラクル以外の2頭はよってきても、ミラクルは止まり木から移動して地上4m程の高さにあるお気に入りのハンモックの上で仰向けになっています。
この写真の中央上部のハンモックが、ミラクルがいた場所です。
飼育員はほぼ真下にある扉の向こう側で見守っていました。
そうこうするうちに、ミラクルは半分出ていた羊膜をいじってハンモックの上で破水し、羊水が大量に床に落ちてきました。他の2頭はあまり気に留めていないようで餌を食べていました。
破水から約5分後・・・、ミラクルがハンモックの上で赤ちゃんを産みました!それと同時に大量の血液が床に落ちてきました。
その後ミラクルは赤ちゃんを胸に抱き、丁寧になめていますが産声は聞こえません。早産だったのか・・・不安がよぎりました(つづく)。(H)
2010
年2
月13
日 (土
)
出産前夜
このブログでは、チンパンジー担当のF(♂)と代番のH(♀)の2名でミラクルによる初めての子育ての様子を中心に報告します。
1月22日にチンパンジーのミラクルが赤ちゃんを産みました。
実は横浜市の動物園でチンパンジーが繁殖するのは、飼育を開始した1951年以来初めてのことです。
今回、ミラクルは8歳という若さで出産しましたが、野生のチンパンジーが出産するのは13歳くらいからで、それ以前の時期は交尾をしても妊娠することはほとんどありません。ところが、動物園では栄養状態がよく発育がいいためか、早い時期に妊娠することがよくあります。
ミラクルは1昨年、旭山動物園から野毛山にやってきたチンパンジーです。群れの中で育ち、子育ての様子も見ているので、旭山の方から「きっと、いいお母さんになりますよ」と言われていました。
入園したときから、オスのコブヘイとの交尾はみられたのですが、去年の11月頃から発情期の目印となる性皮(お尻の部分)の腫れが見られなくなったので、もしやと思いヒト用の検査薬で尿を調べたところ妊娠していることが判明しました。
上の写真は10月18日に撮影したもので、お尻に大きく膨らんでいるのが性皮です。
上の写真は1月4日に撮影したものです。
お腹はそれほど膨らんでいないので、出産は暖かくなった4月位かな~?と、のんびり構えていたときに1月22日の出産当日を迎えました。 (F)
2010
年2
月11
日 (木
)
ミラクルお母さんの奮闘記、始まります!
1月22日に誕生した、横浜初となるチンパンジーの赤ちゃんの成長と、ミラクルお母さんの初めての子育て奮闘記を、飼育係の目線で紹介します。
お楽しみに!!