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2011 年9 月6 日 (火 )

赤ちゃんの歩き方は?


チンパンジーはヒトのように足だけで長い距離を歩くことはできないので、一緒に手を使って歩きます。上の写真はコブヘイが歩いているところですが、手の指の第2関節の外側を地面に着けているのがわかりますか?

このような歩き方はナックルウォークと呼ばれ、オランウータンやゴリラなどの大型類人猿に共通した特徴でもあります。



1月に生まれた赤ちゃんのルイはどうかというと、まだナックルウォークではなく、写真のように手のひらを地面に着けて歩きます。ハイハイでよちよち歩く姿はヒトの赤ちゃんにそっくりです。




これは、ルイがよちよち歩きを始めた頃にミラクルが後退しながらルイの様子をうかがっているところですが、この後ルイが不安になって泣き始めるとミラクルが近寄ってやさしく抱き上げました。
母親がわが子に歩く練習をさせているかのような光景に心がなごみました。

オトナになると手首の骨も頑丈になり、赤ちゃんのときのように手のひらを地面に着けることができなくなってきます。

ルイがひとりで移動しているときは、そんなところも観察してみると面白いですよ。


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2011 年8 月5 日 (金 )

遊ぶのも大好き!


チンパンジーはオトナになっても遊ぶのが大好きです。
担当者がチンパンジー舎の清掃を始めると、よくこんな風に扉をトントン叩いて遊びに誘ってきます。
最初はピーコからのお誘いです。

チンパンジーは長靴や腕時計などこちらの持ち物を触るのが好きですが、特にボールペンで遊ぶのが一番のお気に入りです。
ボールペンをノックする感触やペン先が出入りする様子が面白いらしく、こちらがペンを引っ込めるまで飽きずにノックし続けます。

今度はミラクルとルイの母子がやってきました。
ミラクルがノックを押すたびにボールペンの先が飛び出す様子をルイは不思議そうに眺めています。


最後はコブヘイ。コブヘイもボールペンで遊びますが、檻越しの追いかけっこなどカラダを使った遊びの方が大好きです。
くすぐってもらうのも好きで、こんな風に檻に背中を押しつけてきたときに首筋や脇をくすぐってあげると、声は出しませんがいかにもくすぐったそうにカラダをこわばらせて喜びます。

担当者が忙しいときほどしつこく遊びに誘ってくるので最初は無視していますが、最後は根負けしてついつい相手をしてしまいます。
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2011 年7 月30 日 (土 )

真夏の夜の過ごし方


普段チンパンジーが寝る時は、乾草を寄せ集めて軟らかいベッドを作って横になりますが、最近のように気温が高くなると、冷たい床の上や風通しのいい場所など、少しでも居心地の良いところを探して休むようになります。
今回は、そんな猛暑日の夕方の寝姿を披露します。

まずはコブヘイ。
いろいろな姿勢で寝ますが、こんな風に足の指先をつかんだまま眠ることもあります。
風が通るときは、こんな風に手足を空中に上げると涼しくて気持ちいいのかもしれません。

ミラクルとルイの母子です。
ルイはお母さんのお腹の上で寝ることもありますが、暑い日はさすがに離れて寝ます。
お母さんの足を枕にしていますが、カラダの一部が触れていることで安心しているようです。

こちらはピーコ。
大の字になって、暑いときはこれに限るといわんばかりです。
ベテラン動物としての風格を感じますね。( ̄▼ ̄)
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2011 年7 月24 日 (日 )

住人紹介


ブログを再開するにあたり、改めて現在のチンパンジー舎の住人たちを紹介します。


こちらは、野毛山一のベテラン動物でもあるメスの「ピーコ」です。
1966年に推定1歳で野毛山動物園にやってきました。動物園生まれではなく、野生由来のチンパンジーです。
現在推定46歳のピーコはチンパンジーとしてもかなりの高齢で、ヒトと同じように白い毛が目立ち始めていますが、いまだに野毛山のチンパンジーたちの中で一番食欲旺盛です。


こちらはオスの「コブヘイ」。「ルイ」の父親でもあります。
1995年に秋田市大森山動物園で生まれ、2002年に野毛山へやってきました。
生まれた時は母親の母乳がよく出なかったので、最初は人工哺育で育てられ、途中から母親のいる群れに戻されました。
そのため、ヒトと遊ぶのが大好きで、優しい性格です。

「ミラクル」と「ルイ」の母娘です。
「ミラクル」は2001年に旭山動物園で生まれ、2008年にコブヘイのお嫁さんとして入園しました。
去年の1月22日に最初の子供「モック」を出産し、そのときは残念ながらうまく育ちませんでしたが、今年の1月20日に出産した「ルイ」は順調に育っています。

それぞれの個性は、これからブログの中で少しずつ明らかになってゆくと思いますのでお楽しみに。
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2011 年7 月19 日 (火 )

ルイ、すくすくと成長中!


今年の1月20日、ミラクルが再びチンパンジーの赤ちゃんを出産し、今回は順調に育っています。
赤ちゃんの性別はメスで、愛称は投票により「ルイ」に決まりました。
最近はお母さんのミラクルから離れて担当者に食べ物をねだったり、一緒に暮らすメスのピーコやオスのコブヘイの食べ物に顔を近づけて、欲しそうな表情で訴えるようなしぐさも見られるようになりました。


ルイの歯はまだ前歯しか生えていないので、上手に咀嚼することができません。口からこぼしながらも頑張っていろんな食べ物にチャレンジしていますが、まだ遊びながら味を覚えている段階なので、おなかが空くとお母さんのお乳を飲みに行きます。


最近は歯が伸びてきて、ルイがお母さんの乳首を強くくわえると、ミラクルは「ギャッ!」といってルイの口から乳首を引き離します。ヒトでも赤ちゃんが大きくなるとよく見られる光景ですよね。(*´∇`*)

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2010 年3 月25 日 (木 )

残念ながら終了します…


ミラクルの赤ちゃんは人気投票により「モック」と命名され、順調に成長しているかに見えたのですが、3月11日の朝、床の上で衰弱しているのを確認しました。
早速、ミラクルと隔離して保育器に移し園内の病院で治療を続けましたが、3月16日に亡くなりました。解剖の結果、死因は肺炎と判明しました。

残念な結果となりましたが、ミラクルもまだ9歳と若いのでこれからも繁殖の機会はあると思います。園としても今回の経験を生かし、飼育環境の改善に取り組んでいきたいと思っています。

今回をもちましてミラクルの子育てブログは一旦終了しますが、再びミラクルの子育てを紹介できる日がくることを願っています。

短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。(F)



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2010 年3 月2 日 (火 )

ついに授乳確認!


出産当日は授乳こそ確認できなかったものの、旭山動物園の群れで子育ての様子を学習しているミラクルは、赤ちゃんが哺乳しやすいように仰向けに寝てお腹の上に赤ちゃんを乗せるなど、初めてとは思えないくらい落ち着いて子供の面倒を見ていたので安心しました。

翌23日の朝、へその緒とつながった胎盤の一部が床に落ちていました。へその緒の部分が完全に乾いていたので自然に切れた模様です。

上の写真で手に持っているのがへその緒がついた胎盤の一部です。へその緒だけで70㎝ありました。



そして、正午過ぎに喉を鳴らしてミルクを飲んでいるような音がするので確認に行くと…写真のように仰向けになったミラクルの胸に赤ちゃんが吸いついて、元気に哺乳する姿を確認することができました。
哺乳類ならどの動物でも同じですが、担当者がようやく安心できる瞬間です。(F)
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2010 年2 月26 日 (金 )

出産!赤ちゃんは・・・


ミラクルはハンモックから再び止まり木の上に移動して赤ちゃんの体をなめ、胎盤の一部を食べだしました。

それから20分後・・・突然「キャッ」というような鳴き声がきこえました。
飼育員が赤ちゃんの生きていたことにほっとしたのもつかの間、その声を聞いてようやく赤ちゃんの存在に気付いた他の2頭が興奮し始めたのでした。


もう1頭のメスのピーコは今まで赤ちゃんを見たことがありません。ピーコはニンジンを食べている最中の口の中を見せながら檻を揺らして飼育員に「何かいる!!」と訴えてきます。


しばらくたって落ち着いてきたミラクルが床に降りてきました。
オスのコブヘイ(赤ちゃんの父親)は興奮しながらも、ミラクルが大事そうにかかえる赤ちゃんが気になるらしく、近づいてきて赤ちゃんをじっくり観察した後は、親子から離れて見ていました。



出産から1時間半ほどたって大好物の餌をみせると、やっと落ち着いてきた3頭はそろって寝室に入ってきたのでようやく寝室へ収容することができました。




この時、ミラクルと赤ちゃんはまだへその緒でつながったままです。
赤ちゃんの右足辺りに見えるのがへその緒です。


歩いて移動する時には片腕で赤ちゃんを抱き、もう片方の手では胎盤の残りをまるで赤ちゃんの体の一部のように大切そうに持ち歩いて移動していました。

へその緒の先にはまだ胎盤の一部がのこっています。

落ち着いて育児ができるように、他の2頭とはしばらく別の部屋で過ごすことになりました。

出産当日ミラクルはしっかりと赤ちゃんをだいて面倒はみていましたが、授乳を確認することはできませんでした。(H)
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2010 年2 月20 日 (土 )

出産当日!


ミラクルの出産は朝、突然の出来事でした。
夜間は寝室で過ごしていたチンパンジーたちを開園時間に展示場へ出します。
展示場には餌をまき、扉をあけるとミラクルを含め3頭が展示場へ出て行き、いつものようにミラクルは餌を食べ始めました。



そのあと、隣の部屋のマントヒヒを展示場に出すためにに餌をまいていると、止まり木に上っているミラクルのお尻に目が留まりました。水風船のようなものがくっついています!間違いなく出産のきざしです。出産は4月の予定なのに!?



その日は寒かったので展示場で産んでしまわないように寝室へ餌で誘いますが、ミラクル以外の2頭はよってきても、ミラクルは止まり木から移動して地上4m程の高さにあるお気に入りのハンモックの上で仰向けになっています。


この写真の中央上部のハンモックが、ミラクルがいた場所です。
飼育員はほぼ真下にある扉の向こう側で見守っていました。




そうこうするうちに、ミラクルは半分出ていた羊膜をいじってハンモックの上で破水し、羊水が大量に床に落ちてきました。他の2頭はあまり気に留めていないようで餌を食べていました。


破水から約5分後・・・、ミラクルがハンモックの上で赤ちゃんを産みました!それと同時に大量の血液が床に落ちてきました。



その後ミラクルは赤ちゃんを胸に抱き、丁寧になめていますが産声は聞こえません。早産だったのか・・・不安がよぎりました(つづく)。(H)


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2010 年2 月13 日 (土 )

出産前夜


このブログでは、チンパンジー担当のF(♂)と代番のH(♀)の2名でミラクルによる初めての子育ての様子を中心に報告します。

1月22日にチンパンジーのミラクルが赤ちゃんを産みました。
実は横浜市の動物園でチンパンジーが繁殖するのは、飼育を開始した1951年以来初めてのことです。

今回、ミラクルは8歳という若さで出産しましたが、野生のチンパンジーが出産するのは13歳くらいからで、それ以前の時期は交尾をしても妊娠することはほとんどありません。ところが、動物園では栄養状態がよく発育がいいためか、早い時期に妊娠することがよくあります。

ミラクルは1昨年、旭山動物園から野毛山にやってきたチンパンジーです。群れの中で育ち、子育ての様子も見ているので、旭山の方から「きっと、いいお母さんになりますよ」と言われていました。
入園したときから、オスのコブヘイとの交尾はみられたのですが、去年の11月頃から発情期の目印となる性皮(お尻の部分)の腫れが見られなくなったので、もしやと思いヒト用の検査薬で尿を調べたところ妊娠していることが判明しました。
上の写真は10月18日に撮影したもので、お尻に大きく膨らんでいるのが性皮です。



上の写真は1月4日に撮影したものです。
お腹はそれほど膨らんでいないので、出産は暖かくなった4月位かな~?と、のんびり構えていたときに1月22日の出産当日を迎えました。 (F)

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